静岡県掛川市のシンボルである「掛川城」は、日本初の本格木造復元天守閣として知られる「東海の名城」です。JR掛川駅から徒歩約7分とアクセスも良く、歴史ファンだけでなく気軽に散策を楽しみたい方にも人気のスポットです。
初めて訪れる際には「どれくらい時間を確保すればいいのか」と気になる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、掛川城観光の目安となる所要時間や、国指定重要文化財の御殿、伝説の井戸などの見どころ、さらには周辺のおすすめスポットまで詳しく解説します。効率よく歴史散策を楽しむためのポイントもご紹介しますので、ぜひ旅の計画にお役立てください。
掛川城観光の所要時間は1.5時間から2時間が目安
掛川城を観光する際の所要時間は、1.5時間から2時間程度を見込んでおくと安心です。日本初の本格木造復元天守閣や、全国的に貴重な御殿など、見どころがコンパクトなエリアに集約されているため、徒歩でスムーズに回ることができます。
ただし、小さいながら山の上にあるので、ゆるやかながら階段の登りがきついと感じるかもしれません。お城の階段は急なので、足元には十分にご注意を。
天守閣と御殿の基本見学コースは約60分
掛川城のシンボルである天守閣と、隣接する御殿をじっくり見学する基本コースの所要時間は約60分です。天守閣は4階建ての構造になっており、内部の展示を見ながら最上階を目指します。
江戸時代から残る御殿は、畳が敷き詰められた広間がいくつも連なる書院造りとなっており、当時の役所の雰囲気を肌で感じることができます。
二の丸茶室や竹の丸を含めた散策は約120分
城内の公園を広く散策し、二の丸茶室や竹の丸まで足を延ばす場合は、最低でも2時間は確保したいところです。
二の丸茶室では庭園を眺めながら、お抹茶と和菓子を味わえます。500円ほどで優雅なひとときを過ごせるのでおすすめです。
竹の丸では重臣の屋敷跡の落ち着いた雰囲気を堪能できます。
敷地内は高低差があるため、休憩を含めてゆったりとしたペースで巡るのがおすすめです。
周辺の美術館や資料館を巡るなら半日ほど確保する
掛川城の周辺には、ステンドグラス美術館や二の丸美術館、大日本報徳社といった文化施設が点在しています。これらの施設も含めて歴史や芸術を深く楽しみたい場合は、半日(約3時間から4時間)ほどの予定を立ててください。
各施設は徒歩圏内にありますが、展示内容が充実しているため、時間に余裕を持つことで満足度の高い観光が可能になります。
掛川城へのアクセスと基本情報
掛川城は静岡県掛川市の中心部に位置しており、交通の便が非常に良い観光スポットです。初めて訪れる方でも迷わず到着できるよう、具体的なアクセス方法や料金体系を確認しておきましょう。
JR掛川駅から徒歩約7分で城内に到着
掛川城の最大のメリットは、主要駅から非常に近いことです。JR掛川駅の北口を出て、真っ直ぐ北へ進むと約7分で城内の入り口に到着します。
駅から城までの道中には城下町の面影を残す通りもあり、歩きながら旅の気分を高めることができます。
天守閣と御殿の共通入場料
掛川城の見学には、天守閣と御殿の両方に入ることができる共通券の購入が一般的です。
| 区分 | 個人料金 | 団体料金(20名以上) |
|---|---|---|
| 大人(高校生以上) | 410円 | 320円 |
| 小中学生 | 150円 | 120円 |
障がい者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料で入場できます。
掛川城のほか、花鳥園や二の丸美術館、ステンドグラス美術館なども巡る予定の方は、数量限定「掛川まる得パスポート」もチェックしてください。大人2,200円で市街地循環バスの乗車券も付いていてとってもお得です。
開館時間は9時から17時までで年中無休
掛川城の開館時間は9時から17時までとなっています。ただし、最終入館は閉館の30分前である16時30分までですので、時間に遅れないよう注意してください。
休館日は基本的に設けられておらず、年中無休で運営されているため、長期休暇や週末を利用していつでも訪れることが可能です。
掛川城の歴史と主要な見どころ
掛川城は室町時代に築かれた歴史ある城で、戦国時代には山内一豊が城主として10年間在城し、大規模な修築を行いました。その美しさから東海の名城と称えられ、現在も多くの歴史ファンを魅了しています。
日本初の本格木造復元で蘇った東海の名城
現在の天守閣は、1994年に日本で初めて伝統的な木造建築技法を用いて復元されたものです。コンクリート製とは異なり、木材特有の温もりや香りが感じられ、140年前の姿を忠実に再現しています。
外観は3層、内部は4階建てとなっており、白漆喰の壁が青空に映える美しいコントラストが特徴です。
徳川家康から城を守った伝説が残る霧吹きの井戸
天守台の脇には、現在も霧吹きの井戸と呼ばれる遺構が残っています。かつて徳川家康が攻めてきた際、この井戸から霧が立ち込めて城をすっぽりと隠し、攻撃から守ったという伝説があります。
この言い伝えから、掛川城は別名で雲霧城とも呼ばれています。
全国に4箇所しかない貴重な現存遺構である御殿
掛川城御殿は、1855年から1861年にかけて再建された江戸時代末期の建物です。城郭内に御殿が当時のまま残っている例は全国でも非常に珍しく、京都の二条城などを含めて4箇所しかありません。
国の重要文化財にも指定されており、儀式が行われた広間や城主の執務室など、当時の政治の舞台を間近で見学できます。
歴史散策を充実させる周辺のおすすめスポット
掛川城の周辺には、城の歴史と合わせて訪れたい魅力的なスポットが揃っています。いずれも城内から歩いてすぐの距離にあり、散策の合間の休憩や学びの場として最適です。
景観と抹茶を堪能できる本格的な二の丸茶室
二の丸茶室は、伝統的な数寄屋造りの建物で、掛川城を望む日本庭園のすぐそばにあります。ここでは、全国的に有名な掛川産の煎茶や抹茶を、地元の和菓子とともに味わうことができます。
静かな空間でお茶をいただきながら、天守閣を眺める時間は格別の贅沢です。
重臣の屋敷跡でスイーツを楽しめる竹の丸
竹の丸は、かつて家老など重臣の屋敷が置かれていた場所です。明治時代以降に建てられた貴賓館は、意匠を凝らした近代和風建築が特徴で、現在はカフェとして利用されています。
歴史を感じる空間で、地元の食材を使ったスイーツやドリンクを楽しみながら、散策の疲れを癒やすことができます。
報徳思想の拠点となった重要文化財の大日本報徳社
城の北側に位置する大日本報徳社は、二宮尊徳が説いた報徳思想を広めるための拠点として明治時代に設立されました。敷地内には重要文化財に指定されている大講堂があり、明治初期の力強い建築美を今に伝えています。
経済と道徳の調和を説いた思想の歴史に触れることができる、掛川ならではのスポットです。
効率よく掛川城周辺を巡るためのポイント
限られた時間の中で掛川城観光を最大限に楽しむためには、事前準備とちょっとしたコツが重要です。スムーズに回るための実用的なアドバイスをまとめました。
共通割引を利用して美術館やステンドグラス美術館を回る
掛川城天守閣や御殿の入場券の半券を提示すると、周辺施設である二の丸美術館やステンドグラス美術館の入館料が割引になるサービスがあります。
複数の施設を巡る予定がある場合は、まず天守閣から訪れてチケットを手元に残しておきましょう。
天守閣の急な階段に備えて動きやすい服装で訪れる
木造復元された天守閣の内部は、当時の構造を再現しているため、階段が非常に急で狭くなっています。特に上り下りの際は足元に注意が必要ですので、サンダルやヒールの高い靴は避け、スニーカーなどの動きやすい履物で訪れることを強くおすすめします。
また、手荷物は最小限にまとめるとスムーズに移動できます。
晴れた日には天守閣最上階から富士山を遠望する
天守閣の4階にある望楼部からは、掛川市内を360度見渡すことができます。天候に恵まれた日には、東の方向に富士山を望むことが可能です。
山内一豊も眺めたかもしれない絶景を背景に、記念写真を撮影する絶好のポイントとなっています。
地元の名産品が手に入るグルメとお土産情報
観光の締めくくりには、地元の特産品をチェックしましょう。掛川駅周辺には、お土産選びに最適なスポットが充実しています。
掛川茶や銘菓が豊富に揃う駅構内のこれっしか処
JR掛川駅構内にあるこれっしか処は、地元掛川や静岡県内の名産品が集まるセレクトショップです。深蒸し茶として有名な掛川茶はもちろん、お茶に合う銘菓や地酒などが豊富に揃っています。
新幹線の待ち時間などを利用して、効率よくお土産を購入することができます。
観光物産センターこだわりっぱで自分への記念品を探す
城下にあるこだわりっぱは、掛川の特産品や地元の工芸品を取り扱う物産センターです。食品だけでなく、お茶にまつわる道具や地域のキャラクターグッズなど、旅の思い出になる品々が並んでいます。
城からの帰りに立ち寄りやすい場所にあります。
地元食材を活かした掛川茶ノベーゼを味わう
食事を楽しむなら、掛川茶を贅沢に使用した創作グルメに注目してください。特におすすめなのが、バジルと掛川産抹茶を使ったソースで和えたパスタ「掛川茶ノベーゼ」です。
お茶の爽やかな香りとコクが楽しめる、掛川ならではのユニークな一品です。
所要時間に合わせて掛川城の歴史と文化を満喫しよう
掛川城とその周辺は、コンパクトながらも深い歴史と文化が息づくエリアです。基本的な天守閣巡りなら1時間、お茶や周辺施設を含めるなら半日と、自分のスケジュールに合わせて柔軟に観光プランを立てることができます。
JR駅から徒歩圏内というアクセスの良さを活かして、東海の名城が持つ美しさと歴史の息吹をぜひ体感してください。

